シコリ(凝り)はなぜできるのか?

肩こりは肩の筋肉の凝りですよねー。

筋肉が凝るのは肩だけですか?

実は、凝るのは首も背中も腰も凝ります。腕も足も。

「肩こり」はよくある症状なので言葉として生まれましたが、これは日本語だけで英語には「肩こり」という言葉はありません。それだけ日本人は肩こりが多いのです。同様に、背中も腰も腕も足も凝るのです。引っ越しを手伝たり、登山やハイキングあるいは急にスポーツをやった後は筋肉痛が出て、痛む部位の筋肉が硬く凝っていますよねー。

 この様に急激に筋肉を酷使すると筋疲労や筋線維の炎症などで筋肉痛や動きが重い症状として現れるので自覚できます。しかし、毎日じわじわと疲労が重なって筋肉が硬化するのはなかなか気づきません。ある日、何かのきっかけで突然、肩が痛い、首が回らない、背中が痛い、腰が痛い、足が痛い、肩が痛いなど症状が出てきた経験はありませんか?

「なんで急に痛くなったのだろう?」

よく、心当たりが思い当たらないことがあります。

こんな症状の原因は実はシコリ(筋肉や靭帯などの凝り)なのです。ひざ痛も同じなのです。 

 凝りの正体は筋疲労であり筋細胞に疲労物質が蓄積して変化しているのです。毎日の生活で凝りを作っているのです。この原因は、先に説明した二足歩行が第一の原因です。私たちは地球の重力に逆らって姿勢を維持していますので、寝ている状態以外は姿勢を維持するために筋肉を常に緊張状態にしているのです。無意識のうちに筋肉を使って、つまりエネルギーを使って疲労し、代謝をしているのです。若いうちは代謝が旺盛なので一晩寝ると元気に回復しますが、中高年以降になると朝に疲労感を感じたり体が重く感じたりしてきます。これは疲労物質が代謝しきれないで体に溜まっているからなのです。このような状態を続けていくと勤続疲労により筋疲労が限界に達し、悲鳴を上げるのです。

 加齢による代謝の低下は、代謝酵素の低下が近年いわれています。さらに血液循環が悪い体質(瘀血=おけつ)や悪くなる生活をしていると悪化します。